東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、岸田文雄首相は5日、首相官邸で全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長と会談した。岸田首相は「廃炉の着実な進展は復興の前提で、処理水の処分は避けて通れない。今後とも意見交換を重ね、政府を挙げて風評対策に取り組む」と理解を求めた。岸氏は「いささかも反対の立場に変わりはない」と伝えた。
全漁連会長と首相の会談は、昨年4月、岸氏が当時の菅義偉首相と会談して以来。政府はその直後に、2023年春ごろから海洋放出を始める基本方針を決定、全漁連は繰り返し反対を表明してきた。
