4年前の悪夢を振り払った。初出場だった2018年の平昌冬季五輪。男子の金メダル候補として注目された当時18歳のチェンは、全てのジャンプを失敗する大乱調でSP17位と出遅れた。「4年間で多くを学び、経験を積んだ。不安を感じたとしても、対処法を知っている」。羽生の世界最高得点を2・15点も塗り替え、世界選手権3連覇中の実力を見せつけた。
先に滑った羽生にミスがあったことは知っていたが「他選手のことは自分にはコントロールできない。自分に集中した」。技術だけでなく、メンタルコーチと鍛えた精神面にも自信があった。
5・85点のリードで臨む10日のフリーは計5度の4回転を跳ぶ見通しだが「先は考えず、しっかり1日休みたい」と泰然自若。チェンにどう勝つかを問われた鍵山は「今の実力では足りない」、宇野も「完璧に演技されたら及ぶことはかなり難しい」。別格の存在だとライバルも認めている。